2024/12/16
冬が深まると、部屋が乾燥してのどがイガイガしたり、肌がカサカサしたりと、快適な暮らしを阻む小さな不調が増えてきます。そんなとき、多くの人が手に取るのが加湿器。その中でも「スチーム式加湿器」を検討している方の中には、「あれってうるさくないの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
うるさい・うるさくないはその人の主観的なものなので、とかへ理屈をこねずに結論からいうと、
「スチーム式加湿器はうるさくありません。」
ただし、まったくの無音ではない点には注意が必要です。
どんな音がするのか
スチーム式加湿器は、タンク内の水をヒーターで温めて、沸騰したお湯から発生する蒸気を放出します。イメージとしては、冬場にストーブの上にやかんをかけてお湯を沸かしている状態を想像してみてください。
– 沸騰時の「プツプツ」「ボコボコ」としたお湯が沸く音
– 蒸気が噴き出すときの軽いシュー音(機種による)
これらは、決して大型機械音のような大きな騒音ではありません。むしろ穏やかな生活音に近いもので、多くの人はすぐに気にならなくなるレベルでしょう。
他の加湿方式との比較
– 気化式加湿器:ファンで風を送って湿らせたフィルターから水分を蒸発させる仕組みのため、ファン音がやや気になることがあります。
– 超音波式加湿器:超音波振動子の振動音は極めて小さいのですが、水中に存在する不純物が空中に拡散されることがあり、白い粉が落ちるケースも。音自体は非常に静かです。
スチーム式は、沸騰音はするものの、ファンや超音波振動の高周波音はほとんどないので、慣れると心地よい生活音程度に感じられるはずです。
音が気になるときはどうする?
もし、沸騰音が寝室などで気になるなら、以下の対策を試してみてください。
– 設置場所を少し遠くに:頭に近い場所ではなく、部屋の隅や足元から離れた位置に置くことで音が気になりにくくなります。
– 就寝前に適正湿度を確保:寝る前に部屋を十分加湿しておき、タイマー機能があれば寝入った後で運転を弱めたり停止したりできるよう調整してみましょう。
スチーム式加湿器は、水を温めて蒸気にする特性上、沸騰時の穏やかな音が発生します。ただ、これは決して「うるさい」と感じるほどのものではなく、「やかんでお湯を沸かす音」に近い、ごく自然な範囲の生活音です。
快適な湿度と清潔な蒸気で、乾燥した室内を心地よく整えるスチーム式加湿器。多少の運転音も、慣れれば「冬の心地よいBGM」のような存在になるかもしれませんよ。