2024/12/16
以下で加湿器を例にして、高齢者の喜ばせ方について、触れています。
事例として出ている加湿器にお花のシールを貼るというアイデアは、相手に「自分らしさ」を加える自由を提供し、楽しさを共有する良い方法だと思います。スーツケースにシールを貼るのと似ていて、ありふれたものに個性を持たせる行為には、自分だけのものだという特別感が生まれるんですよね。
特養などでよく見る加湿器は、どうしても無機質で機能的なデザインが主流になりがちです。でも、そこに明るいお花や可愛らしい模様のシールが加わると、それだけで見た目が柔らかくなり、見る人も触れる人もホッとする気持ちになるでしょう。それに、そのシール選びの段階から、相手との会話が生まれます。「このシールかわいいね」「これが好きなの?」「じゃあ、ここに貼ろうか」なんてやり取りが、何気ない瞬間を一緒に楽しむきっかけになります。
スーツケースにシールを貼る感覚とも通じるのは面白い発想ですね。スーツケースの場合は、旅先での発見や思い出が詰まったシールを通して、自分の旅の足跡を表現します。加湿器のシールも、日常の中で「これは私のもの」「ここが私の居場所」というアイデンティティを作る助けになるのではないでしょうか。こうした小さな工夫が、高齢者が過ごす空間をただの生活の場から、温かみのある「自分だけの空間」に変える力を持っているように思います。
些細なことのように見えるこうした取り組みが、相手の喜びに直結するという点がまた素敵ですね。高齢者も若い人も関係なく、こうした工夫を共有する時間が、何気ない毎日をより豊かに彩るものに変えてくれるはずです。