2024/12/16
乾燥する季節に赤ちゃんの健康を守るため、加湿器を使用する家庭は多いでしょう。その中でも手軽さや効率の良さで人気のある超音波加湿器。しかし、赤ちゃんのいる家庭で使用する際には、いくつかのリスクを理解し、適切に対処することが重要です。
超音波加湿器とは?
超音波加湿器は、水を高周波振動で霧状にして室内に放出する仕組みです。この方式には以下のような利点があります:
– 消費電力が少ない
– 運転音が静か
– 即座に加湿が可能
※メーカー、機種によります。
特に、赤ちゃんの睡眠を妨げにくく、操作が簡単な点で多くの家庭で重宝されています。
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赤ちゃんの健康に関わる気になる点
一方で、超音波加湿器を使用する際には以下のような気になる点も存在します。これらを知ることで、赤ちゃんの健康を守る対策を立てやすくなります。
1. 水中の雑菌やカビの拡散
超音波加湿器は、水をそのまま霧状にして放出するため、タンク内が清潔ではないために仮に雑菌やカビが発生していた場合、霧状の水が噴霧される際に一緒に部屋中に広がる可能性があります。これにより、
– 気管支炎や喘息
– アレルギー症状
などを引き起こす可能性があります。
2. 白い粉(ミネラル粉)の発生
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが原因で、白い粉が室内に付着することがあります。超音波式は、水を加熱せずにそのまま微細な粒子として拡散するタイプの加湿器に顕著です。この粉を赤ちゃんが吸い込むと、呼吸器系に負担をかける可能性があります。
3. 湿度の過剰な上昇
これは超音波加湿器に限った話ではありませんが、過度な加湿は、カビやダニの繁殖を招きます。赤ちゃんが過剰な湿度環境で生活すると、皮膚トラブルやアレルギー反応のリスクが増えるため、適切な湿度管理が必要です。
4. 掃除やメンテナンス不足の影響
これも超音波加湿器に限った話ではありませんが、加湿器のタンクやフィルターを定期的に清掃しないと、雑菌が繁殖しやすくなります。育児や家事で忙しい中では清掃を忘れがちになり、その結果健康リスクが高まることも少なくありません。
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お手入れを日常生活に組み込む
「加湿器のお手入れをする」「水が入ったタンクをざっと洗う」など、育児や家事に追われる日々では、つい後回しにしてしまうこともあるかもしれません。ですが、覚えておいていただきたいのは、加湿器にはお手入れが必要です。そういう家電ですので、ぜひ、冬の間の日常生活で、加湿器をお手入れすることを日常生活の中に組み込んでください。